2014.12.31

ブログを移転しました

サーバー変更に伴いKOI's Webhttp://koi.o-support.netに移転しました。

ココログには10年間お世話になりました。過去アーカイブとしてこちらのサイトもできる限り残しておく予定です。今後ともよろしくお願いします。

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2014.12.29

TEAM阿闍梨 読図道場

2014年最後の週末は、ホームタウンである川根本町は寸又峡にてTEAM阿闍梨の合宿。といっても体力ガッツ系ではなく読図講習講師としてのお勉強でその名も読図道場。

当初はチームメンバーに僕がいつも遊んでいるフィールドに来てもらい、慰労を兼ねてまったり温泉でも浸かりながら今年の反省とこれからのことを話し合いつつ読図講習の苦労や改善点も話せれば、なんていう程度の企画であったが、気づけばチームメンバー以外からも講師を募集し、受講生役の参加者まで募り、本格的で贅沢な勉強会に。向上心が高く顔の広いチームメイトに恵まれていることに感謝。国立登山研修所の皆さんなど、各地で読図講習会を受け持つ精鋭たちが集まった。

こりゃしっかり準備しなくちゃいかん、と思いプログラムや事前課題などを色々と考えるも、正直鄙びた温泉街や秘境感が売りの寸又峡は読図講習として最適な施設・フィールドではなく、果てどうしたものかと慌てる。いんや、集まるのはみんなその道のプロ。プロならばどんな場所で依頼されても講習をやってもらわにゃ困る、という開き直りで、当初のまったり温泉ツアー感も残しつつの2日間となりました。つまりは、いろいろ段取りの悪さや不便もおかけしましたがごめんなさい、ということです。

さて、しかし本題の方はとても実りのある内容となった。やったことは、読図講習の指導案を寄せ合って議論したり、コースプランの練習をしたり、フィールドで実技指導実習をやったりと、一般的な講師養成講座でやるようなものであったが、しかし山のプロから教育のプロまでが集まっただけあって、僕1人では気づけないようなことをたくさん得ることができた。

特にこんなレベルのメンバーでも、僕と同じような悩みを持ちつつやられているということがわかっただけでも収穫。そしていつも細かな読図を教えすぎているのではないかと不安になっていたけれど、しかし細かな地図読みをするためのトレーニングはナビゲーションの基礎力を間違いなく高めるきっかけになることを確認できたことに自信も持てた。おかげで来年ご依頼いただいている講習会をどうやろうかと今から楽しみになってくる。

そして川根本町に住んで以来、地形大好き地図大好きな阿闍梨の皆さんに我が町の萌え地形の数々を見てもらいたいという念願が叶い嬉しい限り。また我が家にとってのキーパーソンである村越さんに我が子を抱いてもらったときに、いろいろな人に支えられて生きているということを改めて思い出し、みんなが帰って行った後の寂しさの中で感慨にふけるのであった。

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▲真面目にコースプランの話をしていたのに

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▲気づけば地形萌えの話に、そしてそこを見ようとストリートビューにアクセスするなど

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▲コンパスワークの練習

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▲若手講師、ふっきーもがんばる

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▲山座同定となると受講生役を押しのけて講師役の皆さんが食いつく

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▲こういう機会はやっぱり必要。ありがとうございました

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2014.04.23

将来の世界チャンピオンとトレーニング

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ノルウェーから旅行に来ていたSimen Aamodtと富士のサマーチャレンジやJOA合宿で一緒に走る機会に恵まれた。

Simenはヨーロッパジュニア選手権のリレーで優勝、個人戦でも上位、超強豪ノルウェーのシニア代表を狙える位置にいて、世界チャンピオンを目指したいと公言している若きワールドクラスランナー。3000mは8'46で(これは近年のノルウェーチームでもトップ10に入る記録)、そのスピードは道なき不整地の森の中でも衰えることはない。日本の地図やテレインにはまだまだ慣れていないにも関わらず、彼の走りに最後までついていけた選手はいなかった。ちなみにまだまだ雪を多く抱える富士山山頂にも登ってこられる(さらにヒッチハイクに失敗して富士宮の市街地まで足で帰ってきた)タフガイでもある。冬山装備をノルウェーから一式持ってきていたのもさすが。

そもそもなぜ彼が?という話をすると、彼はトロンハイムの大学に通う学生で、研究室旅行のようなものでの来日したから。旅行の前半は日本の研究者との交流や研究施設見学などで、後半は自由行動だということで、ぜひ日本でもオリエンテーリングをしたいということだった。しかし日本のオリエンテーリングサイトはどれも日本語ばかり。そんな中、このブログで細々と英語のページを残していた僕を見つけてコンタクトしてくれたようだ。僕自身、海外に滞在中に多くのオリエンティアに助けてもらってきた。だから日本にやってきたオリエンティアがいたらぜひ協力したいと思っていたので、喜んで各地のローカル大会や合宿を紹介し、結果として今回の機会を得るきっかけとなれたのは嬉しい限り。

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▲Simenのルートと僕のルートの比較 その1 富士
黒枠がSimen、青枠が僕のルート。彼だけのルート図はこちら。僕は、1番で大きくミスしその後全然姿を見せないSimenを心配し2番の後で様子を窺っていたのと、10番手前で別のコントロールの様子を見に行ったのとで少しロスしたとは言え、15番までで2分弱のビハインド。僕にとっては庭みたいなテレイン、彼にとっては初めての日本でのオリエンテーリング、さらに前日に富士山に登っているというのに。。

真保が「踏み壊して走っているよう」と言うようにやぶや倒木を気にすることなく決めた方向へまっすぐ進む走り、急斜面や川を渡るときに躊躇なく入っていけること、ほんのわずか地図をチラ見するだけでルートを読み込める読図力、Japanese Orienteeringをしている我々にはあらゆる面で圧巻だった。学ぶべきものは多い。彼の動画もあるので後日紹介したい(ただいま編集中)。

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▲Simenのルートと僕のルートの比較 その2 駒ケ根
黒枠がSimen、青枠が僕のルート。彼だけのルート図はこちら。スプリットタイムはこちら

2005年の愛知での世界選手権前には強豪選手が数多く来日し、いつも走っているフィールドでその走りを目の当たりにすることができた僕らの世代にとって、彼の走りは冷めた言い方をすれば「まぁだいたい分かっていたこと」ではあったけれど、この10年でオリエンテーリングを始めた若い選手にとってワールドクラスの走りを日本のテレインで見られた経験は、いつもの走りに満足してはいけないという良い刺激になったと思う。みんなもっと速く走れる!

ところで合宿ではSimenにプレゼンテーションをお願いし、ノルウェーのオリエンテーリングに関すること、日本でのオリエンテーリングの課題などをノルウェーを代表する立場で発表してくれた。「日本の21歳のオリエンティアが異国の地であんなプレゼンテーションをできる様を想像できない」と松澤さんは呟いていた。早く走ること、うまくナビゲーションできることももちろん大事だが、強い選手になるためには国を代表するアスリートとしての意識の高さも重要なのではないかと思う。

そしてそのプレゼンテーションで彼は、「テクノロジーをたくさん使ってオリエンテーリングをよくしていくべき、それは日本人の得意分野だろ」という話をした。恥ずかしい話、彼のデータを見るまで3DRerunなどの解析ツールを眺めることはあっても自分で使ってみようという気にはならなかった。実際に使ってみると、ルートの分析やスピード解析に非常に強力なツールとなりそうである。ただでさえ競技環境に恵まれている彼らが最先端技術で日々切磋琢磨しているのだから、そりゃ差は開く一方だろう。ちょっとでもその差を縮めるためには我々ももっと時代の先を行くカイゼンを試みていくべきだ。そしてそれをオープンなウェブ上で展開することで世界に日本の様子を紹介することにもなるんじゃなかろうか。

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▲3DRerunでのルート比較、登りのスピードが段違い

それで気になったのが、日本から世界にその様子を発信してやろうという取り組みをすることがほとんどなくなってしまったことである。僕が知らないだけかもしれないし、僕自身も何もしていないに等しいので偉そうに言うのはためらうが、SNSだけでなくきちんとしたウェブサイトを構えることも大事に思える。ウェブサイトがあればよいという話でもないが、もしかしたら大きなチャンスを失っている可能性はある。「私は日本を代表するトップオリエンティアです」という看板を掲げるのは実は結構なプレッシャーで、「自分なんてまだまだ」という気持ちがあるとそれはなかなか難しいことであるのは自身の経験からも分かるが、言い方を変えればそんな程度の気持ちで取り組んでいるうちは世界を相手に戦う資格は得られていないのかもしれない。

さて、彼は合宿翌日にノルウェーへ帰っていったが、帰国後すぐ試験があるので勉強しなくちゃと言っていた。このへんの事情は日本の学生さんともあまり変わらない。

彼と話をしているとまた北欧でオリエンテーリングしたくなってきちゃった。。。

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2014.01.06

北欧のコーチが薦めるトレーニング

12月に香港で開催されたコーチング・クリニック。オリエンテーリングの本場、北欧からプロのコーチ(ヨーラン・アンダーソン氏、Göran Andersson、スウェーデンやノルウェーの代表コーチを歴任)がやってきて色々と講義をしてくれたという。参加された方々の報告が年末の強化合宿で行われた。こういう話はできるだけ共有していくべきだと思うので一部を僕のブログでも紹介。

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オリエンテーリングはディスタンスに関わらず持久スポーツ。持久力向上のために伸ばしたい要素は3つ。最大酸素摂取量VO2max、乳酸閾値(LT)、ランニングエコノミー。

VO2maxは、自動車で例えれば馬力やトルクなどパフォーマンスを示す指標と言って良いかもしれない。数値が大きい方がより高いパフォーマンスを出せる。同じ時速100キロでも、軽自動車で走るときとポルシェで走るときでは余力が全然違う(ポルシェ乗ったことないけど)。オリエンテーリングもペース自体はものすごく速いものではないが、心拍的にはとてもきつい。なるべく強い心肺機能を持っていたい。VO2maxは若いうちのほうが鍛えやすいらしい。

LTは疲労の原因と言われる血中の乳酸が急激に上昇する運動強度。とても簡単に言えば楽なペースと苦しいペースの境目(体感の苦楽とは異なる)。この数値がよいということは、より早いペースをより長く続けられる、ということ。

最後はランニングエコノミー。同じVO2maxパフォーマンスをもつ選手でも、それに達したときのペースに差がある。その場合、より速く走れている選手の方が効率よく身体を使えているということになる。これもあえて自動車に例えれば足回りやボディ剛性だろうか。ちょっと違う気もする。。 ここではランニングに必要な筋力の強さや耐久性などを言っているようだ。

VO2maxやLTはかなり大きな体育施設や大学などの研究機関で測定し、数値を把握することもできるので、現状がどうなのかを知りたい方はぜひ年に一度は測ってみるとよいだろう。オリエンテーリング選手はスポーツ界で1,2を競うほども高い数値を示すことはよく知られている。

重要なのは現状の数値よりもそれぞれをどうやって向上するかであり、3つの要素を高めるためのトレーニングは下記のとおりだと紹介された。

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20140105_training_intensity

これがあなたにとって正解ではない可能性もあるが、これらを参考に今年の冬のトレーニングに取り組んで見るのもよいだろう。もちろんオリエンテーリングが速くなるにはフィジカルだけではなく、ナビゲーションスキルやメンタルのトレーニングも必要となる。それらを知りたい方はぜひJOAのアドバンスト選手登録をしてトレーニング合宿に出てみてほしい。

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2013.12.05

スプリントフォーラム

先日の滋賀での大会の後に開催されたスプリントフォーラム。

簡単に趣旨を説明すれば、世界的には魅せる種目として観客にもわかりやすいルートチョイスを課題にしたコースが展開されるオリエンテーリングのスプリント・ディスタンス。さらに男女混合のミックスリレーやマススタートのノックアウトスプリントなど新たなスタイルも開発されている。世界選手権などの国際大会でもその存在感は高まり、重要な種目になっている。その一方で、日本のスプリントはルート選択はあまりなく、一定のルートを正しくたどれるかどうかを問う少し違った形で展開されつつあった。そこでスプリントの定義を今一度見直し、最近の世界のトレンドやスプリントで速くなるために必要なトレーニングは何かを紹介、各地でスプリントに対する正しい取り組みを展開してもらうための場として日本オリエンテーリング協会主催のフォーラムが設けられた。

僕もパネリストとしてお招き頂き出席したが、きつきつの時間割でゆっくりディスカッションする時間がなかったのは残念。特に、僕ら世代のスプリントのスペシャリストで、来シーズンのスプリント強化スタッフになった(なる?)加藤氏のプレゼンテーションは、彼の専門分野である運動生理学的な話を含めて大変興味深いものだったので、ぜひ皆さんにも全部聴いていただきたかった。

加藤氏のプレゼンテーションの中で面白いとおもったのは、フィジカルトレーニングの質と量の関係について。日本人はどのスポーツに限らずトレーニングに量を求めがちだが、果たしてそれは正しいのだろうかという視点。最近の研究では質より量のグループと量より質のグループとでトレーニング効果を比較したところ、同じ結果が得られたというデータもあるとのこと。

ただ質はあっても量が極端に少なくては、例えば月100km未満しか走ってないなど、効果を得られない可能性はあるのかも。また高い負荷のトレーニングを継続するのは心理的には辛い面もある。が、ある程度のレベルを維持していれば、質と量のどちらが多い少ない関係なくやった分だけ同じ効果が得られるとすれば、そのときの体調や環境に合わせた最適なトレーニングボリュームを探っていくことは、アスリートに求められる能力の1つではないだろうか。

加藤氏によれば、ただのジョギングは何の意味もなく、どうしてもジョグするなら最後に流しを5本、それで劇的に変わるという。こんな話を聞くと、なんだかまだまだ速くなれる気がしてくる。

技術トレーニングについてもいろいろと話してくれたけれど、僕が一番、あっと思ったのは、後でも触れるルートチョイス判断をする練習のときの話。地図とコースを用意して練習するのはよい、ただ同じところを1人でやっていると面白くなくなってくる。そこで彼は、飽きてきたら仲間に通行禁止の道路を設定してもらうのも手、という話をした。

そう、仲間!こんなのはありきたりな話かもしれないが、山奥で1人で練習していると、だんだん仲間の存在を忘れてきてしまう。つくばや流山に住んでいる頃はいろんな人とトレーニングし、高め合ってきた。トレーニングを継続する上でも工夫する上でも、一緒にがんばっている仲間の存在は大きく、頼りになる。より高い所を目指すならば、同じ目標を持った仲間をぜひ作ってほしい。

スプリントフォーラムや加藤氏による個人レッスンは今後も企画されるよう。今回出席できなかった人は次の機会にぜひ。ディスカッションパート担当だった僕の内容はたいした量ではなかったけれど、選手として肌で感じたことを紹介したので、せっかくだからこの場に少しまとめておこうと思う。


①フィジカルについて
 世界のスプリントで活躍するためには3000m9分を切ることが1つの基準になりつつあるが、実際のスプリントレースは12-13分。日本選手は14分近くかかることも。そのことを考えると3000mよりは5000m、あるいは12分完走のタイム・距離を出すことを目標に据えた方がよいのではないかと思う。実際、トラックでは3000m9分ちかいタイムを出せる選手でも、レースでは終盤までナビゲーションへの集中が続かずスピードを活かし切れないという話もある。
 ただ第一段階として3000m9分を切るスピードを身につける、というのは必要なことだろう。また中・高校生の段階ではまだ3000mで十分だとも思う。

②テクニックについて
 公園や広場を利用した整置や地図の持ち替え練習などの基礎練習はもちろんやった上で、できるだけ市街地での勘を高めていく必要もある。個人練習するだけならグーグルマップや住宅地図を利用すればよいだろう。Open Orienteering Mapの仕様が変わってしまい導入が面倒になったが一応Open Street Mapで簡易O-Mapを作ることも可能→ Make orienteering maps for o-training
 単調なコースしか組めない場所でも今年の世界選手権のように一時的にバリアを設置することでルートチョイスを課題にしたコースを組むことができる。練習では擬似的にバリアや通行禁止の道路を設定し、そこを通れない場合を想定した練習をすることでスプリント特有の判断力を問う練習になる。小さな大会でも練習でも、よりスプリントらしいものを用意する工夫が必要。
 技術練習はすぐに効果が出るものではないので、続ける根気と少しずつ改良していく工夫もアスリートに求められる要素だろう。

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▲世界選手権にて。レースのためのフェンスを設置することによって7-8-9のルートチョイスにバリエーションが生まれる。日本ではフェンスを設置するだけも大変だろうが、テープを張る、立入禁止エリアを増やし役員が立つ、などで同じような効果は得られる。

③心構えについて
 メンタルというよりは選手としての心構えについて。
 スプリントのための遠征はコストパフォーマンスが悪いというので敬遠されがちだが、スプリントで結果を残したいのであればそれは自分への投資として賭けるべき。またそれに伴う資金の工面も、本来は組織が行うべきだがそれを言っていても始まらないので、個人の努力としても行うべき。
 競技者としての誇りをもち、オリエンテーリング関係者だけではなく多くの人に応援してもらえるような活動、振る舞いをどんどんやっていく必要がある。また、選手を支えるサポーター(コーチや仲間、運営者)も、時には選手へ厳しい眼差しを向け、また選手への敬意が育まれるような演出もお願いしたい。

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2013.01.22

2012年のトレーニング

新年のあいさつもしないまま1月も終わりが見えてきてしまった。今年の話をする前に昨年のトレーニングを振り返っておきたい。といってもそんなに書けるほどのことはしていない。(グラフは2年分のデータをまとめたもの)

Training2012

昨年は引っ越しがあり新天地でのトレーニング環境を整えるという課題があった。新しい土地に移ったこと以上に、事業の独立によって生活のリズムが変わったことの影響が大きく、なかなかリズムを作ることができず、5月以降はトレーニングの量・質とも波があった。

なんとか夏の世界選手権までは持ちこたえ(たと思っている)、夏の休息を終え、さぁこれから本格的に、という秋のはじめにひどい腰痛に悩まされた。これまで腰に張りを感じることはあったが痛くなることはなかったので、寝るのも辛い痛みの中、どうすれば回復するのか不安になることが多かった。アジア選手権や長崎での全日本選手権などターゲットにしていたレースもあったので精神的にも参った。特に長崎遠征の頃が一番ひどく、欠場も考えるくらいだったが、いろいろ処置を施しなんとか結果を残せたことは今後の自信につながる。そしてストレッチを中心にひとまず痛みを克服できたことも大きな収穫である。常に励ましてくれる人がいることも忘れてはいけない。なにはともあれ体のケアに今まで以上に気をつかわないといけない年齢になったことを強く感じる一年だった。

そんなわけで腰もすっかりよくなり、出だしこそ遅れたが、それを除けばこの冬のトレーニングも順調に積めている。2010年シーズンから3年間の冬の鍛錬期は、春からの厳しいトレーニングに耐えられる身体づくりをするべく量を重視し、月800kmを目標に(実際は750km程度が限界だったが)ロード中心に走り込みをしてきた。しかし、それによりタフな身体にはなったが、オリエンテーリングに適応したキレのある身体にはなったかというと疑問が残る。

そもそも今の環境ではこれまでやってきた距離をこなすことはできないだろう。実際、先月12月と一昨年12月のトレーニング量を比べると、腰痛の影響もありトレーニング時間自体が減ったとは言え、距離は100km以上減少している(550km→440km)。一方で、登距離はこれまでの倍以上を登っている(5000m→11000m)。これだけ登ったことは(というか登らざるを得ないのだが)、必ずレースでも結果につながると信じているし、この環境を活かさない手はない。

この1月・2月、距離は最大500kmくらいを目標に、山の中、森の中を走る時間を増やしてオリエンテーリングにつながる走りを追求している。それでどういう結果になるのか、自分でも楽しみではある。

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2012.04.27

木場トレ卒業

昨年の4月から始めた木場・新木場地区でのトレーニング、木場トレ。引っ越しのため今日で卒業。今日は仕事も定期勤務の最終日だったので時間が合わずに1人でジョグ。ちょっと寂しい終わりであった。

もともとは若い選手に自分が培ってきたトレーニングのノウハウを伝えたい、という思いがあり、千葉方面からの遠征仲間たちと一緒に始めたトレーニングである。ちなみに現在は木曜19時半から木場公園内で走るのが定番となっている。お互いの連絡手段はTwitter、@Kiba_Training

果たして当初の目的はどれくらい達成できただろうか。仕事を持っている人がほとんどなので、なかなか集まれないことも多かったが、残念ながら目的は十分果たすことはできなかったと感じている。トレーニングが終わった後にそそくさと帰らなくてはいけなかった自分の事情もあるので人のせいばかりにはできないが、卒業記念に言い足りなかったことを少し。

まず、わざわざ公園のなかで行っているトレーニングである。ただ走るだけではもったいない。トレーニングでは一歩一歩に意味を持たせるべきである。足の上げ方、足の置き方、上下左右に振れるときの体のねじり方、「あ、今の動きはまずかった、もっとこうしてみようかな」といったことを意識する(させる)時間が少なかった。

また自主的に地図やコンパスを持ってきて整置走をする人はほどんどいなかった。これは何度かそうするべきだと言ってきたことであるにも関わらず、である。身体の動きと同じで、ちょっとでもよくしようとするならば意識しなくてはいけないことはたくさんある。地図やコンパスを持ってくるのがめんどくさいから、という理由であれば言語道断。

とはいえ、終盤ではそういった試みに挑戦しようとする意識は見え始めた。あとは実践できるかどうかである。なにより繰り返し続けること、仕事や学業などいろんなしがらみ、と言うべきかは知らないが、の中でも練習しようという意志を強く持つこと。その意味で、毎週のように練習に参加している選手たちの今後の活躍に期待したい。

何億歩、何万回と繰り返した果てにようやく掴める技がある。切磋琢磨することを忘れずに木場トレがこれからも続くことを願う。そして木場トレ出身者に負けられる日が来たならばまさに本望。

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2012.03.01

鍛練期から調整期へ 冬から春へ

辛い鍛練期が明け、調整期へと向かっていく。鍛練期には仕事も家庭も投げ打ってトレーニング時間を確保しなくてはいけないときがある。もちろんすべてを投げ打つわけにもいかないのである程度妥協も必要なのだが、トレ時間の確保は精神的苦痛で、冬の寒さも重なって鬱を感じることさえある。だから鍛練期明けは、冬から春への季節の移り変わりも相まって、気持ちが一気に明るくなる。

自分を誉めるためにも、昨年と今年の鍛練期3ヶ月を比較。

距離/時間 昨年→今年
12月 55:00/485k→58:30/550k
01月 67:00/602k→61:00/570k
02月 55:30/562k→57:30/590k

今年はMAX値こそ昨年には及ばないもののコンスタントに積み重ねられた。2月末に体調不良に陥らなければすべての面で昨年を超えられたのにと思うと少し悔しい。過去の自分を超える、というのはトレーニングの大きなモチベーションの1つとなっている。

昨年までは平日は2時間or20kmが限界で週末や年末年始に走り固めるという流れだった。今年は通勤帰宅時にトレーニングをすることで平日3時間or30kmまでできるようになり、休日はむしろ量を落とすという流れに変わった。これは、今年はイベント運営・参加や家庭の事情などで週末・年末に行事が立て込んでいたため昨年のやり方ではいかん、なんとかトレーニング量を確保しなくては、という中での苦肉の策の方針転換だった。苦肉の策としたのは、通勤帰宅トレはトレーニングの質の確保が難しく、トレーニング効果について疑問を感じていたからなのだが、鍛練期の体力トレーニングは基礎体力を作るもの、と代表合宿で明示されたことで割り切ることができたのも大きい。そしてその転換により、昨年までは週末のオリエンテーリングさえも犠牲にして走り込んでいたものが、今年は週末にオリエンテーリングをする機会を増やせたという副産物もできた。

今後のために鍛練期から調整期に向けて変えていくことをまとめ。夏のレース期によい感触を得られるよう。

フィジカル:鍛練期は上述のように量重視。レースペースでのランは週に1回くらい。調整期にはレースペースを増やしていく。レースペース以上のペースも入れて身体に刺激を与えていく。鍛練期に作った基礎体力の土台の上にスピードを乗せていく。ピラミッドを高くするイメージ。

テクニック:鍛練期には整置・歩測など普段のレースでは無意識に行っていることをあえて意識して反復し、無意識で行うことの精度・スピードを上げていく。調整期では、自分の得意なスタイルを確立しレースに臨めるようにする。鍛練期にいろんな練習を行い”ぼた餅”のようになった技術を”きれいな球”に仕上げていくイメージ。

メンタル:鍛練期はあまりレースのことを意識せず、ひたすら頑張る(頑張るためのモチベーションとしては当然レースを意識する)。鍛練期にはレースまでの気持ちのもっていき方を考える。スケジュールを組んでみたり、大会会場のイメージをしてみたり。メンタルについてはあまりたくさん考えていない。言い方を変えればメンタル面の補強はもっとできるはず。

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2011.12.30

この2年を振り返る ~2010-11シーズントレーニングレポート~

特にブログの話題にするほどのこともない年の瀬。しかし何かしら振り返っておこうとうことで過去2年間のフィジカルトレーニング記録をまとめてみた。

Training201011

右軸が距離、左軸が時間、折れ線が距離で棒が時間。棒グラフの色は強度(3段階)。距離は走った距離のみでバイクなどのトレーニングは時間にのみ加算。

一昨年より去年、去年より今年、と確実に量は増やして来れた。当然ながら高負荷トレーニングの割合は減ってはいる。高負荷トレは絶対的な時間も減っている。そのためか体のキレは余り感じられない。しかしタイム的には過去最高に近い状態にあるので、成果はあるのだろう。加齢の影響も考えれば、今のトレーニング方針は間違ってはいないと信じている。

鍛錬期の基本的な組み立ては3週間走って、1週間休みの4週間サイクルを3セット。1セット目より2セット目、2セット目より3セット目が多くなるようにプランする。過去の自分を超える戦いが楽しめる。こちらの記事が元ネタ。なかなか理想通りにはいかないが、昨年の冬や今年の終盤はうまくプランどおりに進められた。自分が立てた計画を、多少わがままを言いながら、押し通すことは強さの指標の1つだと思っている。そういう意味では、多少は強くなってきたかもしれない。僕にわがまま言われた皆さんには感謝。

さて、夏場のトレーニングが大きな課題。一昨年は猛暑のため、意図的にレスト期間を設定したとはいえ、まったく動く気が起こらなかった。今年は世界選手権前に遠征をしたこともあり、大会前の量・質はよかったが、終わった後の燃え尽き症候群によりしばらく低下した。長いスパンで考えれば、完全レスト期間は今の年齢に達した僕の体には絶対に必要だが、より強くなるためにはそれでいいのだろうか?という不安は常にある。何が正解かはわからない。これでいいのだ、という図太さが求められている気がする。

この秋は筋トレをして体をつくり、12月からの走り込みでは順調な滑り出し、に思えたが、走り込み1ヶ月目にしてすでに足に痛みを感じている。筋力が増えたおかげでバランスが崩れているのかもしれない。だから人の体は難しい。昨年超えられなかった800km/月は今シーズンはどうだろうか。頑張る。

ちなみに上の話はすべてフィジカルトレーニングについてのこと。しかしオリエンテーリングはフィジカルだけでは勝てません。いや、それはどのスポーツでも同じか。技術トレーニング、メンタルトレーニング、も必要でそれぞれプランしていかなくちゃいけない。より強くなりたい方はぜひナショナルチームのトレーニングプログラムへ参加してください。参加費だけ見ると一見高そうに見えるけど、得られるものは金額以上のものがあると、一参加者としては考えます。

それではよいお年を!

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2011.04.17

椛トレ

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昨日今日と、岐阜は中津川「椛(はな)の湖」で代表チーム合宿。世界選手権をターゲットにしたトレーニングプログラムの第1弾。ここを走るのは去年5月のアジア選手権以来。3/12にも来る予定だった椛の湖。

オリエンテーリングイベントを色々と手がけている山川さんの車に乗せてもらい千葉方面から大勢で移動。学生の頃のようで懐かしかった。トレーニングは全日本選手権最後の調整として手応えを得られる内容だった。ロングコースでかつタフなフィールドであったが乗り切ることが出来たのは自信になろう。気付けばすっかり年長の部類になっていた。若くて有望な選手も増えている。僕も何年か前まではそんな風に見られていたのかなと思いつつ、さらにその上へ行って欲しいとみんなの成長に期待。

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