遊び心
前回の続き。レースのことについて書きたくなったのはミドルのレースが久しぶりに良いレースだったからだと思った。たしかにその感触を覚えていたくてイメージやサイクルを何度か頭で繰り返した。しかしいざ文章にしたら、文字になったのはそのレースの根幹となった技術(コトバ)で、全然レースのことを書いていなかった。散々だったスプリント決勝はそれなりに書いているのに。
なぜ文章に書きたくなったんだろうかとあらためて考えていて、それは実はスプリント決勝について書いておきたいからだと思った。スプリントは大本命にしていた。絶対通りたかった。気合は入っていたが、義務感が強かった。松澤さんのウェブサイトに「危所に遊ぶ」というコトバがあったけど、あのレースには遊び心が足らなかった。前後の選手の動きが気になりすぎている。気になるんはいいんやけど、それが結果と結び付き過ぎている。彼らを抜けば、並べば何位だ、といった意識ばかりが生まれている。
でもいいレースをするときってのはそういう意識は生まれない。どんな危機も楽しむ。期せずして10年来のライバルの姿を見かけることになっても、一緒に競えることをもっと楽しめばよかったのに、と背中を追いかけながら考えたことを思い出した。一緒に競うってのは友達の家でゲームするときに「新しく覚えた必殺技をみせてやるー!」みたいなw でも必殺技ってかなり集中しないと出せないでしょ? そんな感じ。
遊び心を大切に。チャンスは与えられた。世界選手権決勝の舞台は絶対に立ちたい場所だ。だけどその場所は世界で一番遊べる場所だ。5年も続けて出ていると大抵はどんな人らかわかっている。久しぶりに会うライバルたちと遊んでこようと思う。
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